井戸の中です:アオイキサス

 

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 1ドル札を握った少年は...

止まない雨の夕刻だった
私はべスパの後ろに合羽を着て雨と風に打たれていた
西の空の雲の切れ間に大きな穴が開いていた

上賀茂神社に「アブドゥーラ・イブラヒム」を見に行ったのだ
彼はアフリカ人ジャズ・ピアニストである
以前はダラー・ブランドと名乗っていた

いく度かはレコードを聴いた事があった
しかし舐めるように聴いていたわけではない
会話の中でBGMとして鳴っていた

皆が彼の演奏を良いと言うので自分としては
果たしてそれは本当だろうか?と疑問を持ちつつ
自分のフィルターで確認しようと思い
貧乏人の癖に高価なチケットを手に入れた
(しかしそれは人の力なのであるが)

会場はピアノがポツンと置いてあり
その周りを座布団が囲む神々しい空間だった

皆が良いというのはその場所の雰囲気もあるんじゃないか?
と思っていた

演奏が開始された・・・・

インターミッション・・・

再び第二幕・・・

終了後に私を包んだのは
浮いているようで熱を持った気体の気分
空腹なのかそうでないのかさえ良く分からなかった

彼の音に感じた事は
広大な大地の上に立ち
ずっと空を見上げ流れる雲を見つめている映像・・・と言うより
そこに私は居た気がするのだ・・・

その場所の風さえ身体に感じていた・・・
そして聞こえるピアノの低音は宗教音楽だった

後で聴いたHIPHOP、テクノ、ロック、電子音楽の薄っぺらさと言ったら無い

一つの楽器に刻み込んだ一人の人間の歴史が紡ぎ出すモノは本物だった
01:03 | 音楽
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