井戸の中です:アオイキサス

 

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 産め、梅、熟め、埋め

cherry3.jpg

「お前は ウメの咲く頃に子をウメ! と言われ産まれた子なのよ」

今この梅を見て幼い頃にそう聞いた事があったのを思い出した

なのに付けられた名前はサクラで
 
しかもその話を聞いたのは

花も咲かないような冬の凄く寒い日だった

cherry4.jpg

「サクラ」と言う名なのに 桜には一切興味が無い

桜餅だって嫌いだ・・・

「サクラ」と言う言葉でまず浮かぶ事なんて「回し者」位だ

それよりも「ウメ」と言う単語に反応してしまう

彼女は「このウメのように私にも可愛らしくいれた頃もあったのよ」

と自身で友人に言っていた事があるなと目前に広がる景色を見て思う

cherry2.jpg

白い梅を眺めているサクラは気づけばそこそこの年齢になっていた

たいして激的な出来事があったわけではないが

ここまでの私の人生でこの梅の花ほどの数の出来事が起こっているのだ

そう思った彼女は「なかなかすてたものではないな」と思う

cherry1.jpg

サクラと言う言葉はサクラでしかない・・・遊び心がない・・・

ウメと言う言葉には沢山の意味がある

そんな風に思いながら

そっと花の近くまで寄ってみる

サクラが梅に近づいたのだ

一つ一つの花びらが寄り集まって出来ている花と言う事実

一つ一つの出来事がより集まっている日々と言う事実

それらの事を

綺麗なピンク色だと捉えるか?

下品なピンク色だと捉えるか?

熟めもっと熟め 私

cherry5.jpg

そう言っていたサクラと言う名だった彼女は今

梅の木下に 「埋め」 られ眠っている

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物語:アオイキサス


01:31 | 思考回路
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